代表取締役 一圓外志夫が語る、
一圓テクノスの歩みと、大切にしてきたこと。

石炭の販売から、空調システムを担う会社へ

当社の創業は大正7年(1918年)です。2018年の5月にちょうど100周年を迎えました。
創業者である私の祖父が、大正時代に彦根駅前で石炭商を営むようになったのが始まりです。当時のお客さんは、一般家庭やお風呂屋さん、彦根市内のバルブ工場などが主でした。
バルブは金属を溶かして作られていたので、燃料として石炭が使われていました。当時石炭は「黒いダイヤモンド」と呼ばれ、燃料の最たるもの。私も、中学生になったころから石炭を運ぶ手伝いをしたものです。
当時は彦根駅前に会社があったので、貨車で届いた石炭をトラックに積み替えて会社に持って帰ってきて、50キロずつ袋に詰めたらそれを担いで運ぶんです。
中学生が50キロ、よくやってたなと思います。

昭和30年代後半ごろから石炭を使った業務用の暖房器具が使用され始め、それを設置する工事が当社にとって一番最初の設備工事でした。
その後、昭和40年代から世の中に冷房が普及し始めます。「3C」といって、クーラー、カラーテレビ、自動車が家庭に普及し始めた時代ですね。
工場や公共施設にも冷房が入るようになって、当社も空調工事を担うようになり、扱うもの自体が大きく、幅広くなっていきました。
エアコンを導入すると、どうしても修理が必要になりますよね。それに伴ってサービス部門を立ち上げて、電気工事も自社で担うようになったり、最近では集中制御システムも手掛けたりしながら、徐々に業務の幅を広げてきました。
原点である燃料供給の事業も、今はガソリンスタンドに形を変えて継続しています。

要は、石炭の販売から始まった会社が、時代やお客様のニーズに応えてできることを増やし、今もその延長線上にあることを続けているということです。

ご指名がかかる担当者になってほしい

当社の仕事は、ひとことで言うなら「快適な環境づくり」です。快適な環境はそこが何をする場所かによっても違うので、工場、病院、学校などそれぞれの用途に合った快適な環境をいかにつくっていくかが私達の役割です。
そういう意味では、世の中の全ての人々が私達のお客様だと言えるでしょう。

滋賀県にはいろいろなメーカーの工場がたくさんありますが、そういったものづくりの現場で働く人たちの労働環境を良くするのも、私たちの役目です。
「良いものは、良い環境のもとで生み出される」そう考えると、設備づくりは、時代の進化に直結し、人々の暮らしに貢献しているという実感とやりがいが持てる仕事だと思います。

一般に、建物を建てたのがどこの会社かは知られていても、その中の設備を誰が施工したかはあまり知られていませんよね。
設備工事とは、人が見ないところで建物に命を吹き込む仕事です。
建築家のように名前が表に出ることはありませんが、設備工事にはメンテナンスの仕事もありますから、その建物がある限り、お客様とのお付き合いはずっと続いていきます。

私がいつも社員に言っているのは「ご指名がかかる担当者になりなさい」ということです。完成後も何かあったらすぐに対応して、メンテナンスも丁寧にやって、次の改修の時にもお声がかかる。これが私達が最も大事にしていることです。
お客様からご指名がかかることが、信頼されている社員かどうかのバロメーターですね。

建物の中に、血管や神経を通す

設備工事とは、「建物の中に血管や神経を通す」ことだと私は考えています。ですから、より良い状態を維持できるよう、扱える設備の幅を広げる努力を日々続けてきました。
一般家庭から大型の工場まで全ての設備を手掛けられる体制があること、他では難しいような古い設備まで修理するノウハウを持っていることが、当社の強みです。

建物には、天井裏や床下、壁面に至るまでさまざまな配管やダクト配線がものすごく複雑に張り巡らされています。
建物の用途に合わせて必要な設備を把握しながら、どのルートで配管を通すのが一番効率的か、どうすればすっきり収まるかを考えるのはおもしろいと思います。
設備は手作りでつくるもの。設計する人によって図面も変わってくるので、全く同じものはどこにもありません。他の設備との兼ね合いを考えながら、難しい配管をスコーンと通しているのを見ると感心しますね。
私には思いつかないような、すごい設計をする社員もいます。

より高度な設備が求められる時代に

これからは、時代とともに、この業界にもIT、AIなどが入ってくると思います。そういった新しい流れにも乗り遅れないようにしなくてはなりません。
設備に関しても、もっと高度なものが求められるようになるでしょう。

例えば、室内の温度管理の精度は以前に比べるとかなり高くなりました。昔は平均27.0℃に保つ際に、29.0℃まで上がったらやっと冷房がオンになって、25.0℃まで下がったらオフになるというようにわざと温度幅をとっていたんです。
これは、モーターの寿命を延ばすため。運転と停止を繰り返すとモーターは壊れやすくなりますから。
でも、インバータという装置ができてからは、モーターを止めずに回転数が制御できるようになって、平均27.0℃を保つための温度差は26.5〜27.5℃まで抑えられるようになりました。
昔は「暑いな」と感じたらエアコンが作動していたのが、今は暑さを感じることもなく常に快適です。

今後は、そこに湿度コントロールなども加わって、環境管理はもっとシビアになるでしょう。
だから、時代とともに開発される新しいものをいち早く取り入れながら、より高度になっていくお客様のニーズに応えることが重要だと考えています。




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